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熊野の旅 七里御浜 木本堤防の想定内とは… 1

 太平洋に直接面する外海海岸の七里御浜には延々と堤防が築かれています。
 熊野市内で出来ていないのは有馬町内のはんの一部分だけです。
 その部分は内側に松原があり、更に国道もあり、一般民家まではうんと距離のあるところです。
 海が一番民家に近いのが、昔から町として開けた、熊野市木本町、御浜町阿田和、紀宝町井田です。
 南牟婁郡の方は自治体も違うので分からない部分がかなりありますが、近年では一番危険なのが、紀宝町井田でしょう。
 熊野川河口のすぐそばなので、熊野川水系のダムによる影響も一段早く一番強く受けているからです。
 以前には立派な浜があって、地引網漁も盛んだった井田海岸はもうありません。
 少し海が荒れると、すぐに防波堤に波が当ります。
 どう見ても、住むのが怖くなってきています。
 ここも、私の住む木本町同様、潜堤が作られるようになっています。それ以外に、今の人間に出来ることは無いようです。
 大井川河口などは、人間が海に追い立てられて、何百メートルも内陸に逃げて、まだ追いかけられているようです。

 七里御浜の堤防の中で一番早く整備されたのが、「木本堤防」です。
 昭和19年の東南海地震の時には陸地を浜との境は、綺麗に積まれた石垣だけでした。
 その石垣は陸の方ではほとんど高さがなく、浜のほうがうんと低いので積み上げた構造でした。
 正確な地盤の高さなどと言うのがわからないのですが、この紀伊半島などは周期的に浮き上がったり沈んだりしているようですから、今との単純比較は出来ませんね。
 その時点で起きた東南海地震では、津波は来ましたが、私の家の隣にあった実家の離れの床下に波が入りましたが床下程度で被害はありませんでした。
 そのあとで、我が家などでは、屋敷の海側に石垣を作りました。

 ここのように弓なりの砂利浜の続くような海岸線では、津波は膨れ上がりませんから、5mと言えば5mで押し上げてきます。
 そして、後ろから押されるし、速度もあるのである程度までは走りますが、リアス式海岸の湾奥のような数倍になることはありません。

 東南海地震の津波でもその程度だったのですが、こと台風となるとこのような浜ではまともに高波が襲ってきます。
 最大のが「伊勢湾台風」ですが、それまででも、大型台風が来るたびに波が上がっていましたので、木本堤防はかさ上げの連続でつぎはぎだらけの構造です。
 最初のコンクリート堤防はどうやら取り壊して次のを作ったようですが、それからは、上に波返しを増やし、前に分厚い波返し堤防を付け加え…
 15年程前には継ぎ足しを諦めて「新堤防」を構築してあります。
 
 この新堤防のときの設計が、おかしなことに、「旧堤防より11m、も前に出て高さが同じ…」と言うものでした。
 旧堤防を波が越えているのに、不思議な設計を「プロ」がするのです。(だから、原発の防災も地元の素人より甘いのです)
 波が越えた事実があるのに、県土木は「伊勢湾台風旧でも大丈夫」と胸を張りましたからね。
 いくら交渉しても駄目なので、せめてもと言うことで、旧堤防に食いつくまで5m後ろに下がることで着工にゴーサインを出したのです。(ここから私と木本堤防の半公式の関係が始まったのです)
 そして、この堤防の継続工事中に、伊豆沖まで遠ざかった「台湾坊主」のなみが「伊勢湾級でも大丈夫」と胸を張った新堤防を軽々と越えたのです。
 幸いなことに一番まともに越えた所では旧堤防との二重堤防のおかげで民家への大きな被害はありませんでした。
 この時には国道42号線の鬼ヶ城西口の橋が落下して長い間通行止めになったのです。

 この災害のあくる日に、霞ヶ関まで押しかけた結果、着手してくれたのが、昨年度に一応完成を見た「潜堤」です。(これにも参加、運輸省での事情説明係をやっています)
 この海面からは見えない巨大な堤防の効果は確かにあります。
 台風が接近すると、高波が堤防に当って家が揺れたものですが、近年台風の襲来が少ないとはいえ、こうしたことがなくなっています。
 小さな田舎町のためにこうした工事をやってくれた「旧・運輸省」には感謝します。
 当初設計より小さいと言う不満はあるのですが、その事実を知るのも元同僚も亡くなっているので、民間では私だけなのかもしれません。

 うーーーん
 木本堤防について書くと長くなりますねえ・・・
 江戸時代の記録までは遡りませんが、昭和以降は一応頭にありますからねえ…
 と、言うことで、「今日の続きは又明日・・・」
teiboukouji

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元・熊野市議会議員・中田せいじのぶろぐです。

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