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私的機関紙 清流より転記 木本堤防

 私が非常に不定期に発行しているリーフレットの一つに『清流』と言うのがあります。
 必要に応じて発行し、対象地区に自分で配布しています。
 『清流』 SEIRYUU SEIJI-RYUU と言うおじんギャグのサブタイトルも付いています。
 他にもこのタイトルの無いリーフレットも出しますが「、自分の足でポストに入れる方法では配布範囲が限定されてしまいます。
 今日転記するのは、一昨日夜の県土木の説明会を受けて、木本町内に配ったのですが、発行数約500部ですから、かなり抜けているはずです。

清 流 SEIRYUU SEIJI-RYUU 2011年4月 第4号 発行者 中田征治
 木本堤防のその後

 新聞の報道など少し伝わっているかと思いますが、木本旧堤防の撤去工事について、経過をお知らせいたします。(4月20日説明会がありました)

 新堤防といわれる海側の堤防が完成したのが平成2年です。
 この「新堤防」の設計に不安を感じて住民の方々と署名運動をしたのが私が本格的に木本堤防に関わった最初で25年ほどになります。
 不安が的中して、完成までに出来ていた部分の新堤防を波が越したのです。
 すぐに、上京し運輸省に「新堤防の不備」を陳情し、幸運なことに全国でも例を見なかった、「外海での潜堤」に着手していただけたのです。
 海中に沈んでいて姿は見えませんが、17年の年月と約50億と言う巨費で木本町を守ってもらったのです。
 しかし、それでも伊勢湾台風をはじめとする台風の高波で被害を受けてきた海岸線に住む住民の不安は消せません。
 当初計画どおりに、潜堤完成とともに行われる「旧堤防撤去」の工事が施工されようとしたときに、再び、住民の方の協力を得て。県土木との交渉の場を持つことができるようになりました。
 
 住民の切実な訴えに県の方も出来るだけ答えるように努力していただき、元の計画には無い、更なる高波対策、堤防への階段設置などの実現に向けて前進することになりました。
 これも、住民の願いを「声ある声」として伝えられたので実現してきたのです。
 説明会も丁寧に行われ、参加した住民の声に耳を傾けてくれました。
 市の建設課も住民サイドに立って県との交渉に立ち会ってくれております。
 長年、土木事業なども見てきていますが、こうして、役員さんだけではなく住民全般と接触して、工事が進められる例はほとんどありませんでした。
 これも、ひとえに皆様のご協力のおかげだと感謝しております。

 工事としては、連休頃に着手し、花火までに古い堤防の上半分を切り取って撤去します。花火期間中の工事はありません。
 二丁目から布袋町・旧モスバーガーまでを第一工区として、「井本組」、そこから旧消防署のところまでを第二工区として「森岡組」が受け持ちます。
 工法は「ワイヤーソー」と言うワイヤーをのこぎりのように使うもので音やホコリが少ないそうです。
 土木業者も地元ですから無茶はしないと思います。

 後半の下半分の撤去と後ろの壁のコンクリート打ちには年度一杯(3月まで)掛かるかもしれません。
 東日本大震災の関係で、資材などの手配が遅れる可能性もあるからです。

 今後の課題は、新堤防の天場の国道側に波返しを兼ねた構築物を作ること、堤防に登る階段の数を増やすこと…
 もう一つ、今回の地震で考えなくてはならないのが、前回、昭和19年12月の「東南海地震」M7.9なら木本はほぼ問題ないのですが、想定を超える8.5とかになった場合、例え堤防を越えなくても、ゲートが開いていると秒速15mを越す高圧の水が流入ではなく、飛び込んできます。
 高波と違うのは、その勢いの波が30分も余って続きます。
 つまり、ゲートの近くの家が破壊されるだけではなく、本町よりかなり低い記念通り方面まで波が走ることが予想されます。
 取れる対策はただ一つ、「ゲートを常時閉めて置く事」なのです。
 閉めるとなると、堤防から浜に降りる階段も作らなくてはなりません。
 
 地震から津波襲来まで…このすぐ沖だと数分、新宮、勝浦沖でも10分ほど、うんと沖合い遠くでも20分しか見込めないのが「東南海地震」です。
 スマトラ沖地震。東日本地震と大地震があり、その間に挟まったプレートが動くのは時間の問題です。
 一日一日と確率が上がっています。
 東南海地震の規模で納まってくれれば、木本や有馬はほぼ大丈夫ですが、学者の予想では想定の範囲が広がっています。
 私が家から飛び出して新出町のゲートの一つを閉めるまで5分かかります。
 いつも私が家に居るわけもありません。
 津波が来るだとか、来ないだとか言っている時間も無いのです。
 間に合わなくても、このゲートには私が一番近いのです。
 他のゲートを誰が閉める?
 消防団が命がけで走ってきてくれても間に合わないのです。

 つまり…
 「通常の時は閉めておく」しか安全策はありません。
 昔のように浜に洗濯を干しに行く人も居ないし、布団を干す人も居ません。
多少不便でも普段は階段で出入りしても遭うしかないのかと思います。
祭りや花火にゲートを開けておいて津波に出くわす確率は宝くじより高くなっていると思います。
DSC02758-pdf.jpg
 A4裏表ですし、老人の多い木本ですから、文字も14ポイントを使います。
 イラストはかけないし、写真を入れるには紙が普通のコピー紙だし…
 配っている時の話をしたおじさんにも、 『お前にのは字ばっかりで色気無いのう』と言われました。
 自分の写真を入れる人も居ますがあれは嫌ですしね。
 写真入れなくてもそこそこ顔だけは売れているつもりです。


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元・熊野市議会議員・中田せいじのぶろぐです。

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