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熊野の旅 熊野川 VS 新宮川 1

 三重県・奈良県・和歌山県の県境を紀伊山地の水を集めながら流れ下る川が「熊野川」です。
 昔からこの川は「熊野川」だったのです。
 でも、知らない間に国の方で「新宮川」と違う名前を使うようになりました。
 理由は「河口部分の地名を使うものだ」などと言う不思議なものでした。
 そんな川の方が少ないでしょう。
 それに対し、猛烈に反発して抗議の声を出したのがこの水系にあるダムの水利権更新の時期の二十数年前です。
 新宮の人でもこの川は「熊野川」だと思っていたのですからね。
 一度お上が決めちゃうと中々直りませんでしたが、「熊野川」も認められ、鵜殿の川のそばに立っていた看板が「熊野川」を大きく書いて(新宮川)は括弧付で小さくなったのです。
 なんて言うことの無い変更でしたがほっとしたものです。
 何しろ、時の市長に「新宮川なんて存在しない!熊野川に戻すように抗議しろ!」と迫った一人でしたからほっとしたものです。

 その、水利権更新交渉の過程で熊野市議会の中に「熊野川水系対策特別委員会」を組織して「電源開発」とも折衝を行いました。
 今では「J POWER」なんて変な名前を使いますが、国策会社でまるでお上のような会社で、言葉遣いは丁寧ですが、直訴に来た百姓を扱うような態度が透けて見えましたね。
 何しろ、紀伊山地に降る雨の粒一滴までも「電源開発」のものというのが法律で保護されている有様ですからね。
 そして、水利権更新は「流域市町村長の意見を聞いて県知事が許可を出し、国が認める」だったはずなのに。戦後一斉に作ったダムの更新期が迫る時に国会では「地味と市町村長の意見を聞く」という部分を削除し、知事も意見を述べるまで引き下げちゃったのです。
 この世界も「原発村」同様のところなのです。
 許認可も監督も現場も同じ仲間で構成されていますからね。
 そして、電源開発のダムは「発電ダム」で「治水目的など無い」と言うことでした。
 
 ダム下流の水質悪化と景観保持のためにほんの少しの放流を頼んでも中々聞いてくれず、お情けで期間を限って放流して貰ったのです。
 そのくせ、洪水の時には「ダムを守るため」と言うことでいきなり放水してきました。
 その交渉時にも「台風接近時などには早めに放水して下流を守ってくれ」とお願いしたのですが、「やってはいるけど降雨量が予測しにくい…それに、水が財産なので…」と言うことでどうしようも無かった覚えがあります。
 各地でダムの放流と洪水のピークが重なったと思われる災害があったのですが、因果関係を被害者が立証しなければならないと言う日本の裁判の原則から勝てなかったのです。
 これは、ダムによる「海岸浸食」も同じことだったのです。
 当然のように、国の建設省・通産省も認めるはずは無かったのです。
 海岸浸食に関しては20年ほど前に建設省が「因果関係は不明だが影響が無いとは言えない」と方向転換しました。
 それでも、これは予算を取りよくするための口実だったのかな…と、思えるようなものです。
 その頃から、高波対策などが進み出しましたからね。

 予備放水に関してはかたくなだったのですが、さすがに昨年の台風12号関連水害を受けて、電源開発も国土省も批判をかわさなくてはならなくなりました。
 熊野川流域はダムだらけですからね。
 いや、日本中、そんな川が多いのです。
 大きな支流の「北山川」と「十津川」は電源開発以外のダムもあり普通に流れる所は少ないくらいです。
img811-blog.jpg
 これか昨日開かれた「熊野川流域対策連合会」で配られた資料に載っていた地図です。
 名前が入っているのは「電源開発」が持っている大きなダムです。
 この会合は流域の自治体が集まって、国や電源開発に要望を出そうというものです。
 平成の大合併で元は入っていなかった「田辺市」とか「五條市」が入ってきました。
 14市町村、紀伊半島のほとんどのところが入っている会合ですから、形だけの会議になります。
 主導権は影響の一番大きな「新宮市」が握っています。
 熊野市も紀和町との合併で影響の大きな流域になりましたけどね。

 この会に所属する地域の住民数は、田辺市は旧本宮町の3235人、五條市は旧大塔村の427人だけをカウントしています。
 この14市町村…新宮市・那智勝浦町・田辺市・太地町・北山村・熊野市・御浜町・紀宝町・五條市・十津川村・野迫川村・天川村・下北山村・上北山村を合わせてもなんと、104.835人しか平成22年度の国勢調査人口が無いのです。
 千里ニュータウンの団地が出来たことの人口ですよね。
 大災害でも無い限り、見捨てられても仕方ない位なんです。
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熊野市周辺地図です
 
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 三重県・奈良県・和歌山県の県境を紀伊山地の水を集めながら流れ下る川が「熊野川」です。 昔からこの川は「熊野川」だったのです。 でも、知らない間に国の方で「新宮川」と違う名前を使うようになりました。 理由は「河口部分の地名を使うものだ」などと言う不思議...

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元・熊野市議会議員・中田せいじのぶろぐです。

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